治安も最悪　アルゼンチン通貨危機時の国民生活

デフォルト宣言後の国民の生活

　アルゼンチンの債務は増え続け、デフォルトの懸念が高まり、ついに
２００１年１２月１日には銀行の預金封鎖を実施、この１週間後には預金を
引き出せるが引き出し金額を制限した。

これを受け、この時まだ制限されていなかった外国の金融機関は１２月に
多額の資金をアルゼンチン国外へ引出した。
この時期には反政府デモに参加していた国民が暴徒化しはじめた。
１２月２３日ついにアルゼンチン政府は対外債務のデフォルトを宣言した。

デフォルト後、大きなインフレと景気悪化の為、多数の企業倒産などで国中が
失業者であふれ、社会不安大きくなり、首都では治安の悪化がすすみ、街を
歩けば、スリや強盗に合うことが日常化しました。

食料品などはハイパーインフレで通常では入手困難となり、人々が持ち寄り
物々交換により入手出来た。このほか地域により地域通貨なども生まれた。

アルゼンチンのハイパーインフレは約１０年後にようやく落ち着きを取り戻した。